しりとり名曲紹介 No.4 [蒼天ディライト / Wienners]
M-1グランプリ2018王者が決まりましたね。今年も面白かったなぁ。
やっぱり僕はキングオブコント2009で、東京03が圧倒的なネタを見せたあと、史上最高得点の950点台を叩き出した瞬間が、何度見てもドキドキします。
生放送の賞レースという、この上なく緊張した場面で、その場にいた200人強の大人が「ドヒャーー!!!」っていうんだよ。
ここはアメリカかと。
本当に面白い芸を見せられると、審査員が叩かれる余地すら無いんですよね。
チュートリアルがM-1で優勝した時も同じく、ぐうの音も出ない面白さ。
どのジャンルにしたって、芸事の天才には尊敬を通り越して、誇りすら感じるなぁと思う今日この頃。
普通ならこれで終わりだよね!
ごめんね!曲紹介やるね!!!ヨロレイヒ!!!
概要
・邦楽オタクの僕が、人生で特に影響を受けた楽曲、音楽ファンなら絶対に聴くべき往年の名曲、時代と共に完全に忘れられつつある超・隠れた名曲を紹介するコーナーです。
・その名の通り紹介する楽曲の名前を、しりとりで繋いでいくというマゾ縛りとなっています。
・基本的にアーティストの被りは無し、「ん」で終わる曲は1つ前の文字を繋いで続行します。
(例)にんじゃりばんばん → 「ば」から始まる曲を次回紹介。
蒼天ディライト / Wienners
4回目にして、初のアゲ曲。めでてぇ。
というわけでWiennersなんですが、個人的に本当に知名度が分からないバンドの一つで、Youtubeの再生数は安定して伸びるんだけど、私生活でWienners好きです!って人に会ったことがない。
あれだよね、このボーカルの人が、でんでんぱっしょん作った人ってのは、みんな知ってるんだよね…
僕はもう知ってる体で進めるよ!
他のネット記事とか至る所で、玉屋2060%は天才だと褒め称えられますが、これに関しては本当にその通りで、作曲やってる人なら”2060”という数字を見ると震え上がるぐらい、この人のセンスはホンモノ。
この曲なんか特に、聞いた瞬間に「あぁ~でんでんぱっしょん作った人と一緒なの分かる~」と僕の中のみちょぱが言うんですが、実はそれってめちゃくちゃすごい事で。
古くは小室哲哉から、中田ヤスタカや川谷絵音氏にも言える、「彼が作った曲は誰が歌ってても一発で分かる」あの現象。「節」というやつ。
複数のボーカルを使って、どちらかをハモりや合いの手みたいに使って、どちらかがメインのラインを歌う手法ではなく、長ーーい1本のメロディラインを隙間なく作っておいて、それを両方が矢継ぎ早に交互に歌うことで完成するような手法を用いているので、従来なら「これ息継ぎするポイントがないからボツやな」と捨てられるようなメロディも歌えるというわけですね。
マジで発明。
さらにWiennersをさらに深く聴くとこう思ってくる。
ジャンル何個入ってんの
何が凄いって、あらゆる音楽ジャンルを取り入れて、それをミックスした新しい音楽を作り上げてしまったこと。
初期のWiennersとか、玉屋さんが前に組んでいたSCHOOL YOUTHというバンドもそうだけど、元々はパンクバンドにニューウェーブとか渋谷系から派生したサンプリングを用いたプログレちっくな音楽をやってて、
1stミニアルバムのシャングリラという曲辺りから、中華風だったり和風だったり、エスニック系のメロディを取り入れるようになり、
この蒼天ディライト辺りから、ポップさを感じる派手なシンセ音も取り入れるようになり、
その後2014年に発売された「DIAMOND」というアルバムでは、その巡り巡ったルーツの全てがごった煮状態。聴いてるだけで世界が開けるような、完璧なアルバムを作っています。
ただその後、中心メンバーであった女性ボーカルMAXさんと、ドラムの脱退。1年ほど活動休止という事態に。
その後、その二人の溝を完璧に埋めるメンバーを入れて復活を遂げました。
冷静に考えてあんなめちゃくちゃな曲をほぼ全曲コピーできる女性ボーカルとドラムをもう一度探し当てたのは物凄い奇跡なので。
新体制になってワンマンも行きましたが、パワー衰えるどころか、増してた。
正直、メンバー脱退からちょっと離れちゃったっていうファンも中には居たと思うんだけど、まったくその心配は無いと思います。
地球の平和を取り締まる警備隊Wiennersを、皆さんどうか聴いてみてください。
次回は「と」から始まる名曲を紹介します!