諂諛

音楽好きによる音楽好きの為の雑記。

【2019年】今年聴いた音楽をざっくり振り返る part.1 【1月~3月編】

 

お久しぶりの更新。早くも年の瀬という事実にビビり散らかしていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

平成から令和へ元号が移り変わり、何かと慌ただしく日々が過ぎていった方も多かったことと思います。

 

個人的には人生で最悪の1年だったと断言できるぐらい本当に災難続きな1年でした。前厄なめてた。

そんな中でも救いだったといえるのは、今年は良い曲をたくさん聴けた年だったなぁと感じています。

 

そんな中でも特に良いと思った曲を、3か月区切りで全4パートに分けて紹介したいと思います。

CDもしくは配信年月日を基準に分けているので、YouTubeにあがった日付は多少異なる場合もありますが、ご容赦。

 

ひたすら曲を紹介し続けるだけのストイックな記事なので、ちゃんと律儀に聴いてくれる人はいないつもりで書いてます。1曲だけでも新しい発見があれば。

 

 

日食なつこ / white frost

 


今年1発目の名盤、「永久凍土」の中の1曲。

アルバムの最後から2番目の曲をリード曲にするアルバムに外れは無いという持論がありますが、まさにこのアルバムもそれ。

全編ドラムを排し、シンプルなパーカッションっぽい音とピアノのみで進行していく構成、そしてラスサビの圧倒されるアレンジは鳥肌モノ。

なにより歌メロが最強なんですよ。邦楽でもここ最近はヒップホップ的な音作りや洋楽寄りなメロディが多い中、こういう純日本的なメロディを作っている人がいることが嬉しいですね。なつこ先輩さすがっす。付き合ってください。

 

 

ドミコ / ペーパーロールスター

 

 

某広告でも話題になった2ピースロックバンドの1曲。

90年代辺りのグランジオルタナロックを正当に受け継いだ上でギアを3段ぐらい上げたみたいなスピード感がGOOD。

毎度毎度へんなメロディを作るのが上手いなぁと思うんですが、たまに超ストレートに気持ちいいメロディを挟んだりしてくるのでズルい。新しい性癖を開拓される気分になります。

the pillowsや髭といった先輩バンドたちの系譜も感じて、すごく好きなバンドです。

 

 

大橋トリオ / THUNDERBIRD

 


ここ数年は毎年2月辺りにフルアルバムを出している大橋トリオさん。にも関わらずネタ切れを感じさせるどころか年々キレを増してきているので恐ろしい。

アレンジに関して言えば、個人的には大橋トリオ史上一番力が入っているんじゃないかなと思っていて、これ以上捻っても安直にしても崩壊してしまうぐらい絶妙なバランス感覚で成り立っている曲なんですよね。

こういうブラックミュージック成分強めでソリッドな曲をもっと歌ってほしい。もっと欲しいよ好規さん。

 

 

NakamuraEmi / 雨のように泣いてやれ

 

 

女性へのアツいメッセージや気持ちを代弁する歌詞と歌唱力が持ち味のシンガーソングライター。

音、映像ともに70年代辺りのファンク、ディスコ音楽の細かいネタが散りばめられていて良いです。

ただ、やっぱり中村さんの人間本体の強度というか、歌声が入った瞬間にNakamuraEmiの歌!ってなるのはすごいと思いますね。表現者ってこういうことなんでしょうね。

今年は中村さん絶好調でして、シングルで出した「ばけもの」「ちっとも知らなかった」も超名曲でしたので是非聴いてみてほしい。

 

 

GRAPEVINE / すべてのありふれた光

 

 

私の心の師匠でありアイドルであるベテランバンドGRAPEVINE

結成26年目にして16枚目のアルバム「ALL THE LIGHT」の最後を飾る1曲なのですが、これが泣けるんですよ。

代表曲「光について」でも歌われているように、この歌でも「光」という存在はネガティブに捉えられているのだけど、あなたにとってその光が希望なら、扉を壊してでも連れ出すと歌っているのですよ。こんなワンピースみたいな伏線回収できるんだと。この人はと。

このアルバムのリリースツアーにも見に行きましたが、本当に一生ついていくであろう大先輩です。これからも一生かっこよくて捻くれたおじさんでいてください。

 

 

NONA REEVES / ガリレオ・ガール

 

 

こちらも1995年結成の重鎮、ノーナリーブス先輩のアルバム「未来」からの1曲。

歌詞に「平成も終わりで」というフレーズが入っているように、本当に平成の終わり際の3月にリリースされた1曲。

西寺郷太さんの作るメロディの精度の高さには毎度驚かされますが、この曲は特に好きです。

これ、完全にSMAPですよね。メロディのクセというか歌い方が。SMAP好きな友達に聴かせたら確かに!って言ってたので間違いないと思ってます。

私が小学生の頃辺りの、結構後期のSMAPが歌っている姿を想像するとバッチリはまるんですよね。サビの最後の「場所へ~」をキムタクがカメラ目線で決めて「キャ~!」ですよね。分かってる。

ちょうど10年前ぐらいのポップスの色味が上手く再現されている感じがして、ちょうどその辺から音楽にハマりだした私は、なんか異常にワクワクしたし、懐かしさと切なさみたいなものも感じてすごく印象に残った1曲でした。願わくばSMAPに歌ってほしかったなぁ。

 

 

 

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今回は1月~3月編でした。ギリ平成。

次回は4月~6月編をお楽しみに。おはよう令和。 

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