【シュール、おバカ、下品…】爆笑MVの世界
皆さんは音楽を聴いて爆笑した事はありますか。僕はあります。
筆者もブログを書く上で面白みのある文章を書くよう心がけていますが、やはり人を笑わせるのが1番難しい仕事だと痛感する毎日です。普通に良い曲書くより何倍も難しいよね。
というわけで今回は、私が過去観てきたミュージックビデオの中から、思わず爆笑してしまったものをいくつか紹介します。
シンプルに笑えるものからシュールなもの、少々過激なものもありますがご容赦ください。ここからは一旦精神年齢を男子中学生ぐらいまで下げてから進んでください。
あと、今回の主軸はあくまでミュージックビデオなので、コミックバンドのような曲の内容自体が面白いものは紹介しません。悪しからず。
さぁて、ここまで1つも面白い事を言ってないが大丈夫でしょうか。大丈夫です。
ゆらゆら帝国 / 美しい
面白 : ★★★★☆
シュール : ★★☆☆☆
おバカ : ★★★★☆
下品 : ★★★★★
まずは国内最高峰の評価を誇るサイケロックバンドの巨匠、ゆらゆら帝国から。こちらは2007年リリースの楽曲ですが、今年3月にめでたく公式からMVが公開されました。
手掛けたのは電気グルーヴなどのMVを数多く手掛けている漫画家・小説家の天久聖一さん。水木しげるの作品にも通ずる奇妙でカルトな世界観がゆら帝とベストマッチ。
かなりお下品な内容なので受け付けない方もいるかと思われますが、少年時代にギャグ漫画を通ってきた男子なら心がザワザワするのではないでしょうか。単純にストーリーや作画のクオリティは抜群に高く、この年の「SPACE SHOWER Music Video Awards」というMVの賞も獲っています。
中盤辺りで急に実写のメンバーの演奏シーンが出てくる所は単純に鳥肌レベルでカッコいいです。
Kanye West / Stronger
面白 : ★★★★★
シュール : ★★★★☆
おバカ : ★★★★☆
下品 : ☆☆☆☆☆
僕のブログ記事ではかなり珍しい洋楽からの1曲。先日アメリカ大統領選挙への出馬を表明したというネット記事も話題になった世界最強とも言われるヒップホップアーティスト、Kanye West。
この曲も2007年リリースながら再生回数2.3億という化け物級の数字を叩き出していますが、その内容はなかなかのクオリティ。
内容は一見カッコよく見える普通のMVですが、字幕に何故か日本語を多用していて、しかもその日本語が絶妙に変で笑えるというもの。
勿論それはウケを狙っているのではなく、何となくそれっぽい日本語を配置しているだけの事なので、日本人以外の方が見ても全く違和感は無いでしょう。
そのツッコミ不在で進んでいく感じが余計に面白い。変に笑かそうとしてくるMVよりもよっぽど笑えますよね。笑っちゃいけないんだろうけど。
ある種偶然の産物的な、奇跡の面白MV。ガソバレ。
MONKEY MAJIK / Delicious
面白 : ★★★★☆
シュール : ★★☆☆☆
おバカ : ★★★★★
下品 : ★☆☆☆☆
バカですねぇ〜。
今年結成20周年を迎えた多国籍バンド、MONKEY MAJIKが2016年にリリースした楽曲。デビュー直後に大ブレイクし、その後もコンスタントに良曲を量産し続けています。
実はこのMV、アメリカで80年代に放送されていた「National Aerobic Championship」というテレビ番組のパロディ(というか丸パクリ)との事。元ネタの動画を見ればどこまで忠実に再現しているか一目瞭然。
何より曲が良い。憎たらしい程にグルーヴが効きまくってる。なのにちょっと切ないメロディとチート級の歌唱力。Where’s 文句の付け所?
とにかくハッピーな内容なので、下品やグロが苦手な方も楽しめます。
SUPERCAR / BE
面白 : ★★★☆☆
シュール : ★★★★☆
おバカ : ★★☆☆☆
下品 : ★★☆☆☆
パワーポップ、シューゲイザー、エレクトロといった幅広いジャンルを先取りした近未来型サウンドで00'年代以降の邦楽ロックに多大な影響を与えたバンド、SUPERCAR。
こちらは1999年のアルバム「OOYeah!!」のリード曲のMV。21年前とは思えない革新的でぶっとんだ内容。
主人公の青年がサッカーのフリーキックをして、外す度に周りで見守る彼の家族や大事な人が銃殺されるという、何とも”世にも奇妙な物語”的展開のストーリー。
今までのが”funny”な面白さだとすれば、こちらは”interesting”の方の面白さ。
こちらYouTubeにはショートバージョンしか無く、フルバージョンはApple Music等で配信されているので気になる方は最後まで見て頂きたい。皮肉に満ちたオチまで完璧。
Joywave / Tongues ft. KOPPS
面白 : ★★★★☆
シュール : ★★★★☆
おバカ : ★★★★★
下品 : ★★★★★★★★ (※過激な描写あり)
こちらも洋楽から1本。2010年結成のオルタナロックバンド、Joywaveの1stアルバムからリード曲。
日本ではあまり知名度のないバンドですが、2013年にBig Dataというバンドとコラボした楽曲「Dengerous」がビルボードのオルタナティブチャート1位を記録するなど、海外でのオルタナファンには非常に高い評価を受けている。
内容はというと、舞台は樹海の様な場所に住む全裸の民族と、それを駆除する人間の攻防戦。銃を撃たれた裸族たちは何故か服を着せられ泣き喚いているが、裸族たちも猟師の服を脱がせ反撃をするという内容。マジで意味不明。夢か。
中盤、裸族と猟師の恋模様があったり、ラストスパートの狂気っぷりが加速していく展開は映画を観ているような臨場感。やってる事はただの度を超えた悪ふざけなんですけどね。
たまにこういう意味不明な金の使い方をするのがアメリカの凄いところ。
ZAZEN BOYS / Weekend
面白 : ★★★★★
シュール : ★★★☆☆
おバカ : ★★★★☆
下品 : ☆☆☆☆☆
鬼才、秀徳向井率いる変態集団ZAZEN BOYSの、サムネがどう見てもライブ映像にしか見えないでお馴染みのMVです。
僕はおそらくこれが1番爆笑したMVなんじゃないかと思っています。それぐらい面白かった。
ただただひたすらメンバーの演奏シーンを映しているだけの映像なのですが、メンバー全員が終始ふざけている。そしてうっすら笑ってる。それだけ。
面白いのは後半の怒涛のカメラワークの畳み掛け。こいつらバカ過ぎる。最高。
サウンドもいい感じにバカっぽくて良いです。もろEW&Fなディスコファンク調のシンセと乾き切ったリズム隊の音色が絶妙に気持ち悪いグルーヴを作り出している。これぞ秀徳向井マジック。
実はZAZEN BOYSのMVはこの曲以降およそ12年作られていないのですが、今思えばこれがこのメンバーの集大成だったのかもしれないですね。
Vivid / 星ノ砂
こういうので笑っちゃいけないって何度言ったら分かるんだ俺。
最後に紹介するのは、おそらく昔のヴィジュアル系バンド、Vivid。
このバンドの詳しい経歴とかも分からないし、どこでどうやってこれを見つけたかも不明。解散している事は確かなよう。
彼らは決してふざけている訳ではないので本当に申し訳ないのですが、何度見ても爆笑してしまうんです。
何なんだ君たちは。まずその真っ直ぐな目をやめろ。
何が怖いってコメント欄が誰も笑ってないところ。ファンもさすがに1人だけ半ズボンの奴が居たらおかしいと思うだろうに。1人完全にふざけて弾いてるやつ居るし。
そろそろ本当に怒られそうなのでこの辺でやめにします。ファンの方もしくはご本人が見ていらしたら本当にごめんなさい。マジでダサいです。
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いかがでしたでしょうか。少しでも笑っていただけたのなら幸いです。
最後に、今回紹介したゆらゆら帝国のボーカル坂本慎太郎さんが、タワレコの有名なポスターとコラボした際に残した、素晴らしい名言を紹介して終わりにしたいと思います。
最後まで見て頂き、ありがとうございました。