しりとり名曲紹介 No.11 [Good Night 44th Music / CONDOR44]
先週の記事からちょうど1週間経ちましたが、びっくりするぐらい面白い事がなくて書くことも何もなくて震えています。
本当に人生過ごしてきた中で1番何も起きなかった1週間だったかもしれない。多分仕事帰りに猫がいたのがマックス面白い出来事でした。反省。
概要
・邦楽オタクの僕が、人生で特に影響を受けた楽曲、音楽ファンなら絶対に聴くべき往年の名曲、時代と共に完全に忘れられつつある超・隠れた名曲を紹介するコーナーです。
・その名の通り紹介する楽曲の名前を、しりとりで繋いでいくというマゾ縛りとなっています。
・基本的にアーティストの被りは無し、「ん」で終わる曲は1つ前の文字を繋いで続行します。
(例)にんじゃりばんばん → 「ば」から始まる曲を次回紹介。
Good Night 44th Music / CONDOR44
https://itunes.apple.com/jp/album/good-night-44th-music/210314629?i=210314643
前回と打って変わって知らない人も多いかと思うので、しっかり説明をしたいと思います。
CONDOR44は、1999年結成のスリーピースバンド。2001年に「Hush & Vane」でインディーズデビューし、2007年に3rdアルバム「Good Bye 44th Music」リリース後、しばらくの活動休止状態を経て、現在はバンド名を「44th Music」に改名し、インディーズでの活動を継続しています。
特徴は男女ツインボーカルと、とにかく退廃的でローファイな楽曲。クリーンと轟音ディストーションを器用に使い分けるギターも特徴の一つ。
当時のインディーズレーベルの中ではかなりの力を持っていたUKPROJECT傘下のDAIZAWA RECORDSというレーベルに所属していた事もあり、当時のインディーズバンドとかを追いかけていた音楽好きの間ではそこそこ知られたバンドでもあります。
そして、この曲を聴いてくださった方はお分かりいただけたかと思いますが、この曲はなんと12分越えという超大作。
どうした落第、君はJ-POPが好きだキャッチーなメロディーが好きだとあれだけ言っていたじゃないか。
やっぱりしりとりで繋いでいく以上こういう苦しいラリーも続けなくちゃいけないのか。大変だなぁ。
と、思った方。残念でした。
圧倒的エモみ
曲の構造自体のあらすじみたいなものを書くのは嫌なので、聴ける方はまず聴いていただきたいのですが、個人的には日本のギターロックでこういうプログレ的な展開の長めな曲の中では1番最後まで聴いていて飽きない曲だと思います。
まずイントロから鳴っているメインリフ的なフレーズがめちゃくちゃ切なくて良い。
このフレーズだけで1曲作ってもかなりの名曲だなぁと思いながら聴いていたらもうあっという間に3分過ぎている。すご。
実はこの曲が入ったアルバム「Good Bye 44th Music」は、バンドがライブ活動を丸3年休止し、創作活動に専念して作られたアルバムだそう。
まぁ曲を聴けばそれも納得ですよね。歌詞をとっても歌メロをとっても、1曲の間に10曲分ぐらいのアイデアが出し惜しみなく詰め込まれています。
かと言ってゴチャ混ぜ感があるわけでも無くて、テンポはどんどん変わっていきますがキーはずっと変わらず、加えてイントロの激エモギターリフがテンポチェンジしつつも繰り返し鳴る事により全体でまとまった1曲に仕上がっているのです。
いやぁすごい。こんな曲作れねぇっすよ先輩。
適任にも程がある声
ドラマとか見ていて、「うわぁこの俳優にこの役はさすがに無理があるだろ。。」とか思うことってありませんか。
あとは楽曲タイアップも同じく。
THE BACK HORNのコバルトブルーの伝説の謎タイアップを僕は忘れない。
このバンドのボーカルに関してはその真逆で、特に男性ボーカルの佐々木さんの声がめちゃくちゃこのバンドの質感にマッチしていて、他のボーカルでは補完できない魅力的な歌声ですよね。
筆者がバンドの中でも1番性的にグッとくるバンドGRAPEVINEのボーカル田中和将にも同じような魅力を感じる時があって、決してディーヴァのような情感てんこ盛りの歌い方ではなく、いい意味で無表情というか。
単純に僕の性癖なので別にそれが正しいとかではないですけどね。
やっぱり人間100人居れば常にミュージカルのように人生経験の酸いも甘いも100受け取れる人ばかりではないですからね。
「曇の日の空が薄暗い感じが好き」みたいな普通の感性に寄り添うような音楽もたまにはいいものです。
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今回はこの辺で。次回は「く」から始まる名曲を紹介します。
最後に、このバンドの1stアルバム「00203」のCD帯に書かれていたシュール過ぎる1文で記事をしめたいと思います。
ママ、やっぱり僕ギターが大好きだよ!