しりとり名曲紹介 No.3 [素晴らしい嘘 / 古明地洋哉]
コーナーを始めて3週間経ちましたが、実は次の曲ももう決まっており、実の実はもっと先の曲まで決まってます。
どこまで続くのかは今のところ秘密ですが、
僕は好きな音楽の話をするポテンシャルの高さは国体級なので、ご心配なく。
概要
・邦楽オタクの僕が、人生で特に影響を受けた楽曲、音楽ファンなら絶対に聴くべき往年の名曲、時代と共に完全に忘れられつつある超・隠れた名曲を紹介するコーナーです。
・その名の通り紹介する楽曲の名前を、しりとりで繋いでいくというマゾ縛りとなっています。
・基本的にアーティストの被りは無し、「ん」で終わる曲は1つ前の文字を繋いで続行します。
(例)にんじゃりばんばん → 「ば」から始まる曲を次回紹介。
素晴らしい嘘 / 古明地洋哉
スペースシャワーTVのロゴが右上。ちなみに2004年以前はロゴが右上だそうです。
コメイジヒロヤと読みます。シンガーソングライター。
2001年にメジャーデビューし、何作かアルバムをリリースしています。現在は都内で弾き語りライブを定期的にやっています。
この曲が収録されているアルバムのタイトルは「孤独の音楽」。これが象徴するように、古明地さんの音楽はとにかく孤独。
心の闇を肯定する音楽が特徴です。
言い切ってしまうならば、暗い。
うん。。。
『鬱ロック』
‘00年代前半、この曲が出た時期がど真ん中だと思うんですが、「鬱ロック」という物騒なものが流行ったらしいのです。
そしておそらく、この言葉は今後のしりとり名曲紹介でも度々出る事になると思います。
知らない人は、覚えてね。
オイラはボイラ。
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鬱ロックに当てはまるバンドといえば、Syrup16g、ART-SCHOOL、BURGER NUDSなど。
上の三つは、一つも知らないか、全部当たり前に知ってるか2極化するバンドたちだと思います。
古明地さんの音楽性は、このジャンルを好きな人には間違いなくドンピシャ。
だって再生1秒足らずでD#m。1番暗いコードを重たいギターとすきま風のような冷たい響きのストリングスでドジャーン!と鳴ってくる。
マイナーコード始まりの歌って最近めっきり減った気がしていて、フラカンの深夜高速やバックホーンのコバルトブルーのような重たい響きが好きな僕にとっては、久し振りに芯からヒットした曲でした。
加えて歌詞もすげえ。「もっとうまく話せたら 誰も泣かずに済んだだろうか」とか、雨に打たれながら作ったのかと思うぐらい。
とまあ、この曲の暗い部分を取り立てて紹介しましたが、それだけじゃなく単純にメロの精度が半端なく高いのです。
一回のサビの中で同じメロディを繰り返すことをリフレインといいますが、この曲のサビではほぼそれがなく、サビ全体で一つのくくりのような構成になっています。
サビのコード進行もそれに合わせて、繰り返しの無い多様な進行になっています。
ここが、ただ暗いだけじゃない、この曲の美しさ。
個人的には、まさにシングルの表題曲といった感じの、時間をかけて作っているのが伝わる傑作だと思います。
最後に、この曲をカラオケで歌いたいんだが入ってないのよ。
絶対歌ったら気持ちいいんだよ。
今回はここまで! 次回は、「そ」から始まる名曲を紹介していきます。