諂諛

音楽好きによる音楽好きの為の雑記。

しりとり名曲紹介 No.11 [Good Night 44th Music / CONDOR44]

 

先週の記事からちょうど1週間経ちましたが、びっくりするぐらい面白い事がなくて書くことも何もなくて震えています。

 

本当に人生過ごしてきた中で1番何も起きなかった1週間だったかもしれない。多分仕事帰りに猫がいたのがマックス面白い出来事でした。反省。

 

 

 

概要

 

・邦楽オタクの僕が、人生で特に影響を受けた楽曲、音楽ファンなら絶対に聴くべき往年の名曲、時代と共に完全に忘れられつつある超・隠れた名曲を紹介するコーナーです。

・その名の通り紹介する楽曲の名前を、しりとりで繋いでいくというマゾ縛りとなっています。

・基本的にアーティストの被りは無し、「ん」で終わる曲は1つ前の文字を繋いで続行します。

(例)にんじゃりばんばん → 「ば」から始まる曲を次回紹介。

 

 

 

Good Night 44th Music / CONDOR44

 

 

https://itunes.apple.com/jp/album/good-night-44th-music/210314629?i=210314643

 

 

前回と打って変わって知らない人も多いかと思うので、しっかり説明をしたいと思います。

 

CONDOR44は、1999年結成のスリーピースバンド。2001年に「Hush & Vane」でインディーズデビューし、2007年に3rdアルバム「Good Bye 44th Music」リリース後、しばらくの活動休止状態を経て、現在はバンド名を「44th Music」に改名し、インディーズでの活動を継続しています。

 

特徴は男女ツインボーカルと、とにかく退廃的でローファイな楽曲。クリーンと轟音ディストーションを器用に使い分けるギターも特徴の一つ。

 

当時のインディーズレーベルの中ではかなりの力を持っていたUKPROJECT傘下のDAIZAWA RECORDSというレーベルに所属していた事もあり、当時のインディーズバンドとかを追いかけていた音楽好きの間ではそこそこ知られたバンドでもあります。

 

 

そして、この曲を聴いてくださった方はお分かりいただけたかと思いますが、この曲はなんと12分越えという超大作。

 

どうした落第、君はJ-POPが好きだキャッチーなメロディーが好きだとあれだけ言っていたじゃないか。

やっぱりしりとりで繋いでいく以上こういう苦しいラリーも続けなくちゃいけないのか。大変だなぁ。

 

と、思った方。残念でした。

 

 

 

圧倒的エモみ

 

曲の構造自体のあらすじみたいなものを書くのは嫌なので、聴ける方はまず聴いていただきたいのですが、個人的には日本のギターロックでこういうプログレ的な展開の長めな曲の中では1番最後まで聴いていて飽きない曲だと思います。

 

まずイントロから鳴っているメインリフ的なフレーズがめちゃくちゃ切なくて良い。

このフレーズだけで1曲作ってもかなりの名曲だなぁと思いながら聴いていたらもうあっという間に3分過ぎている。すご。

 

実はこの曲が入ったアルバム「Good Bye 44th Music」は、バンドがライブ活動を丸3年休止し、創作活動に専念して作られたアルバムだそう。

まぁ曲を聴けばそれも納得ですよね。歌詞をとっても歌メロをとっても、1曲の間に10曲分ぐらいのアイデアが出し惜しみなく詰め込まれています。

 

 

 

かと言ってゴチャ混ぜ感があるわけでも無くて、テンポはどんどん変わっていきますがキーはずっと変わらず、加えてイントロの激エモギターリフがテンポチェンジしつつも繰り返し鳴る事により全体でまとまった1曲に仕上がっているのです。

いやぁすごい。こんな曲作れねぇっすよ先輩。

 

 

適任にも程がある声

 

ドラマとか見ていて、「うわぁこの俳優にこの役はさすがに無理があるだろ。。」とか思うことってありませんか。

あとは楽曲タイアップも同じく。

THE BACK HORNのコバルトブルーの伝説の謎タイアップを僕は忘れない。

 

このバンドのボーカルに関してはその真逆で、特に男性ボーカルの佐々木さんの声がめちゃくちゃこのバンドの質感にマッチしていて、他のボーカルでは補完できない魅力的な歌声ですよね。

 

筆者がバンドの中でも1番性的にグッとくるバンドGRAPEVINEのボーカル田中和将にも同じような魅力を感じる時があって、決してディーヴァのような情感てんこ盛りの歌い方ではなく、いい意味で無表情というか。

単純に僕の性癖なので別にそれが正しいとかではないですけどね。

 

やっぱり人間100人居れば常にミュージカルのように人生経験の酸いも甘いも100受け取れる人ばかりではないですからね。

「曇の日の空が薄暗い感じが好き」みたいな普通の感性に寄り添うような音楽もたまにはいいものです。

 

 

 

***

 

 

今回はこの辺で。次回は「く」から始まる名曲を紹介します。

 

 

最後に、このバンドの1stアルバム「00203」のCD帯に書かれていたシュール過ぎる1文で記事をしめたいと思います。

 

 

 

ママ、やっぱり僕ギターが大好きだよ!

 

 

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しりとり名曲紹介 No.10 [traveling / 宇多田ヒカル]

 

あっという間に、このしりとり名曲紹介も10曲目に突入しました。

 

毎週水曜日と言っておきながら、すっぽかしたり考えすぎて一週間延ばしたりしていますが、趣味なので勝手に許してます。

 

ここ最近は作曲と仕事でSuchmosジャアバーボンズを見間違えるぐらいには忙しかったのですが、ようやく落ち着いてきたのでまたボキボキ更新していきたいと思います。

末永くよろしくお願いします。

 

 

 

概要

 

・邦楽オタクの僕が、人生で特に影響を受けた楽曲、音楽ファンなら絶対に聴くべき往年の名曲、時代と共に完全に忘れられつつある超・隠れた名曲を紹介するコーナーです。

・その名の通り紹介する楽曲の名前を、しりとりで繋いでいくというマゾ縛りとなっています。

・基本的にアーティストの被りは無し、「ん」で終わる曲は1つ前の文字を繋いで続行します。

(例)にんじゃりばんばん → 「ば」から始まる曲を次回紹介。

 

 

 

traveling / 宇多田ヒカル

 

 

 

1998年に15歳でデビューし、翌年発売のアルバム「First Love」は国内アルバム売上歴代1位を記録している、もはや説明不要のシンガーソングライター。

 

宇多田ヒカルがどれほど凄いアーティストかなんて、世の8割強は分かっていると思っているので特に言う事も無いかもなぁと思っていたのですが、やっぱりこの曲については語っておかないと整理がつかないので少しだけ語りたいと思います。

 

 

 

 

二十歳で作る曲のクオリティじゃねぇ

 

 

皆さんは成人式並びに同窓会には参加しましたか。

 

僕は中学の同窓会に参加しましたが、中学の頃僕のことを少し好きでいてくれた女の子が、同窓会で会ったら酒灼けしたカスカスの声の化粧バサバサのキャバ嬢みたいになっていた事があります。

 

一般的な二十歳なんて、ギリギリ善悪の区別もつかないような輩が山ほどいるし、自分が普段聴いている音楽の何が良くて何が悪いかも分からないのが普通の人間だと思うんですよ。

 

話を戻しますが、宇多田ヒカルさんは15歳でソロデビュー。

16歳で日本一アルバムを売り、20歳でこの曲を作っています。すげえ。同窓会で隣にこんな人が居たら僕は韋駄天の如く地を馳せ、家に帰ることでしょう。

 

とはいえ音楽の才能は8割〜9割が遺伝と言われているので、こんなスーパーアーティストの血を受け継いだ人と真っ向から勝負しようなんて思わないですけど、やっぱ悔しいじゃん!?

 

一世代に一人ぐらいはそういう天才が必ずいて、同じ世代でも椎名林檎は二十歳で歌舞伎町の女王を作っているし、野田洋次郎は二十歳で有心論を作っているし、Takaは二十一歳で完全感覚Dreamerを作っているし、ぼくりりは二十歳でぶっ壊れた。

 

 

 

そして、これだけのメンツを並べてもやはり桁が違うのがヒッキーさん。

彼女は二十歳でtravelingを作っているだけでなく、その四年も前に日本一アルバムを売り上げているわけで、ヒットにヒットを重ねてようやく成人式。

なんやねんそれ。ある意味一番荒れてる新成人やんけ。

 

 

 

キャッチーの塊

 

 

実はこの曲、作曲テクニックという視点で見ればそこまで派手な事はしていないんですね。

この方は作曲ガチ勢なので、急にあり得ないテンションコードを入れてきたり、コーラスの和音がめちゃくちゃ凝ってたりするのですが(曲でいうと真夏の通り雨とか)、この曲は基本的に同じコード進行の繰り返しがメインの曲です。

 

この曲の恐ろしさとも言える最大の魅力は、歌メロのキャッチーさにあると思っています。

 

とても耳がいい方なら分かるかもしれないのですが、この曲って明るいノリノリなナンバーの筈なのに、なんか不気味なくらい静かな気がしません?

 

唄声を除いたカラオケバージョンなんかを聴いていると、Aメロなんてベースとドラム以外ほぼ音が鳴ってないし、サビの上モノ(ベースとドラム以外の和音などの音色の事。普通はギターとかピアノが入る)の音は、ほぼコーラスの和音と細いシンセのソロの音しか入ってないんですね。

 

さすがにここ最近のEDMのような音圧はこの時代には無いにしても、他のアーティストと比べても音数が少ないのが宇多田ヒカルの特徴でもあります。

 

意図的かはわかりませんが、この手法は宇多田ヒカルがよく使うやり方で、「Beautiful World」なんかも明らかにバッキングの音数は少ないですよね。

元々ルーツがR&Bだという事もありますが、歌メロがキャッチーな分、余計な音を入れない指向は間違いなくあると思っています。

気付いていなかった方も、もう一度聴いてみると何となく分かるかと思います。

 

 

まあ歌メロのキャッチーさに関してはさすがに了承済みですよね。おいこれのどこがキャッチーなんだね説明しやがれと文句を言われても知らん。

 

まずイントロの〽タッタールの時点で完璧に近いキャッチーさ。何気に最初のタの音がF#でコードCM7に対してフラットファイブの役割を果たしているのも及第点。

そしてBメロでそのタッタールに歌詞が乗り、サビの頭に合いの手のようなフレーズを入れるという大発明。

まさに近未来の乗り物に乗っているようなワクワク感とスピード感。

 

また歌詞の韻の踏み方も素晴らしく、Aメロ「タクシーもすぐ捕まる(飛び乗る)」とか「不景気で困ります(閉めます)」と、韻を踏みながらストーリーを進める辺りほんと仕事ができる人。

 

更にBメロのサビ前には「平家物語」の文章が引用されているのも有名ですよね。

こういう細かいアイデアを盛り込める辺りもさすが。

 

もう減点のしようがないですね。参りました。立派に成人してください。

 

 

 

***

 

 

6年の活動休止を経て、またアーティスト活動を再開した宇多田ヒカルですが、まだ36歳というのが驚き。[ALEXANDROS]の川上洋平と同い年らしいです。

 

僕が小学生にもなってない頃に母の車の中でかかっていた宇多田ヒカルを、まさかコード進行から解説する日が来るとは思いませんでした。

僕はまだまだ先になりそうですが、とにかく良いメロディーを良い歌声で歌ってもらって評価されるよう努力していく所存でございます。

 

 

今回はこの辺で。次回は「ぐ」から始まる名曲を紹介します。

 

 

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ドキドキ!どれだけ知ってる?邦楽ロックバンドのボーカルの名前だけでバンド名当てクイズ【全部分かれば邦楽マニア】

皆さんドキドキしてますか。

 

 

ご無沙汰しております。ドキドキクイズ記事の第2弾になります。

 

この記事は、邦楽とロックバンドとクイズが大好きな筆者が、邦楽に関するクイズを出して遊ぼうというものです。

 

前回の「バンド名 or 小説クイズ」は分からないものが殆どだったと思いますが、今回は指向を少し変えて、いわゆる検定方式に近いです。

 

つまり「何問分かるかで音楽に詳しいレベルの指標が分かる」クイズになっています。

 

実に画期的。問題が作りやすい。

 

 

 

今回検定するのは、「邦楽ロックバンドのボーカル、ギターボーカルの名前だけを見てバンド名を当てる」というものです。

 

例えばRADWIMPS野田洋次郎クリープハイプ尾崎世界観のように、

バンドの知名度とフロントマンの知名度がほぼ一緒のバンドも多い中、バンド名は誰もが知っていてもフロントマンの名前はあまり知られていないバンドもいるなと思いまして。

 

 

なので今回出題するバンドは、多分すべて一度は聞いたことはある程度の有名なバンド名ばかりです。

此処大事。僕だってクイズの楽しませ方ぐらいは分かっていますので。

いきなり「上邨辰馬」とか出しといて「残念~正解はwooderd chiarieでした~」みたいなこと言い出したらぶん殴られても仕方ないですよね。

 

勿論そのバンドのファンであれば「こんなの難しくないよぉ!なんで問題にされてるんですかぁ!」と思うかもしれませんが、少なくとも僕は最後の問題のバンドはマジで調べるまで知りませんでした。

 

 

すべて分かる人は本物の邦楽オタクだと思うので大いに自慢しましょう。レッツトライ!

 

 

問題

 

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問題. これらのボーカル、ギターボーカルの方々がフロントマンを務めているロックバンドの名前を答えよ。

 

谷口鮪

②山口一郎

後藤正文

④宮﨑朝子

⑤斉藤宏介

飯田瑞規

⑦氏原ワタル

山口隆

⑨米田貴紀

 

 

難易度順に並んでいます。789辺りは恐らくバンド知名度との知名度格差が50%ぐらいはあるんじゃないかという難問です。

 

 

 

 

ヒント:⑦は現在活動休止中のバンドです。

 

 

 

 

ヒント:⑧は2005年にヒット曲を出したスリーピースバンドです。

 

 

 

 

ヒント:⑨は2016年にメジャーデビューした、京都のバンドです。

 

 

 

 

 

さぁ、もうちょい下に答えを書いていきますよ。

 

 

 

 

 

答え

 

 

KANA-BOON

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左から古賀隼斗(Gt.)、飯田祐馬(Ba.)、谷口鮪(Gt./Vo.)、小泉貴裕(Dr.)。

 

知名度格差ほぼゼロですね。やっぱり名前に特徴があるとグッと覚えやすくなりますね。

まさかこの辺で躓いてないでしょうね。。??

 

 

サカナクション

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左から江島啓一(Dr.)、岩寺基晴(Gt.)、山口一郎(Gt./Vo.)、草刈愛美(Ba.)、岡崎英美(Key.)。

 

こちらもよく知られた名前ですね。

ちなみに一般的な競技クイズでも「2005年に山口一郎を中心に結成された、・・・」という問題文でクイズとして出ることがあります。

一般的にも知られている名前ということでしょう。

 

 

ASIAN KUNG-FU GENERATION

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左から伊地知潔(Dr.)、後藤正文(Gt./Vo.)、山田貴洋(Ba.)、喜多建介(Gt.)。

 

ご存知ゴッチさん。まあこの辺から知らない人がいても不思議ではないかもしれませんね。

 

 

SHISHAMO

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左から松岡彩(Ba.)、宮﨑朝子(Gt./Vo.)、吉川美冴貴(Dr.)。

恐らくライトなファンは分からない領域に入ったと思います。

 

 

UNISON SQUARE GARDEN

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左から田淵智也(Ba.)、斉藤宏介(Gt./Vo.)、鈴木貴雄(Dr.)。

これだけ分かった人もいるかもしれない。なぜならイケメンだから。

 

 

cinema staff

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左から久野洋平(Dr.)、飯田瑞規(Gt./Vo.)、辻友貴(Gt.)、三島想平(Ba.)。

個人的にはこの辺はそこそこ難問だと思います。ちなみに「いいだみずき」と読み、男性では少し珍しい名前ですね。

 

 

⑦DOES

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左から赤塚ヤスシ(Ba.)、氏原ワタル(Gt./Vo.)、森田ケーサク(Dr.)。

学生コピーバンドの金字塔。もしかして若い人は知らないかもしれませんね。

 

この名前を見る機会といえばカラオケでDOESを歌う時に作詞作曲のクレジットで出るときぐらいなので、それを覚えていれば分かる問題でしたね。

我ながら鬼畜。

 

 

サンボマスター

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左から木内泰史(Dr.)、山口隆(Gt./Vo.)、近藤洋一(Ba.)。

実は今回の記事を作るきっかけとなったのが、サンボマスターについて調べていた時でした。

テレビなどでも「サンボマスターのボーカル」というワードは面白ワード的扱いでよく出ますが、その人の名前が出ることはないので知名度格差がかなりある名前だと思っています。

 

どうでもいいけどドラムの方が一番ドラム顔じゃないですよね。

 

 

夜の本気ダンス

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左から西田一紀(Gt.)、米田貴紀(Gt./Vo.)、マイケル(Ba.)、鈴鹿秋斗(Dr.)。

 

最終問題は、あくまで僕の調査ですが、バンド名とボーカルの方の知名度格差1位のバンドです。

夜ダンのファン以外でこの問題が分かった方はかなりの邦楽オタク。もしかしてインタビュアーとか、ライターの方ですか?

 

僕もライブではよく見るので、鈴鹿さんの名前は知っていたんですけどね。

やっぱり夜ダンは硬派なバンドなので、アイドル売りしてない良いバンドということでしょうね。

 

 

 

***

 

 

 

さて、皆さんは何問分かったでしょうか。コメント等で教えてくれると僕も楽しめるので、是非コメント下さいね。

 

 

実は他にもバンドとボーカルの知名度格差が広いバンドがありますので、好評であれば第2弾もやろうかなと思っています。お楽しみに。

 

 

やっぱりクイズって楽しいですね。

 

 

 

しりとり名曲紹介 No.9 [よい朝を、いとしいひと / plenty]

最近めっきり寒くなって、この文章を打ち込む手も冷えきっています。

 

ちょうどこの時期、今住んでいる家に引っ越したのですが、ガスの設備が弱くてシャワーを浴びていると定期的に真水が10秒ぐらい流れます。

 

 

皆様くれぐれも風邪には気を付けてくださいね。 

 

クシュン。

 

 

概要

 

・邦楽オタクの僕が、人生で特に影響を受けた楽曲、音楽ファンなら絶対に聴くべき往年の名曲、時代と共に完全に忘れられつつある超・隠れた名曲を紹介するコーナーです。

・その名の通り紹介する楽曲の名前を、しりとりで繋いでいくというマゾ縛りとなっています。

・基本的にアーティストの被りは無し、「ん」で終わる曲は1つ前の文字を繋いで続行します。

(例)にんじゃりばんばん → 「ば」から始まる曲を次回紹介。

 

 

 

 

よい朝を、いとしいひと / plenty

 

 

 

 

2004年に茨城県にて前身バンド結成、2008年にインディーズデビューしたのち、2017年に解散。

 

メジャーレーベルに行かず、最後までインディーズでの活動だったにも関わらず未だ若い世代を中心に絶大な人気を誇るスリーピース(たまにツーピース)バンドです。

 

読者の皆様にも好きな方は多いのではないでしょうか。

 

筆者はこのバンドの初期からのファンで、ラストツアー「拝啓。皆さま」高松公演を観に行きました。

ってか、解散驚いたよね。今更だけど。

 

 

かと言ってただ解散を惜しむような記事は書きたくないので、いつも通り曲の魅力とplentyのすごさについてぶつぶつ語りたいと思います。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

音楽性の変化

 

 

もともとplentyといえば、「ボクのために歌う吟」や「東京」に代表されるように、10代後半辺りの大人にも子供にもなれない微妙な時期の不安や怒りを、繊細で少年のような江沼くんの美声で歌いあげる事によって、世のネクラ中高生たちに爆発的な共感を生んだ、いわば陰キャ界のキリストのような存在でした。

 

 

そしてドラムの吉岡さんの脱退、1stフルアルバム「plenty」発売があり、その後の曲にも少しずつ変化が出てきます。

2nd フルアルバム「this」からはストリングスや民族楽器などのサウンドを取り入れて、楽曲も以前のシンプルなギターロックから遠ざかっていきます。

 

そしてplenty最大の転機、新ドラムス中村一太さんの加入。

あの伝説のバンドthe cabsのドラマー、あの神が招かれたのだ。

 

それからのplentyは、純粋に音楽を作るのを楽しむように、アンサンブル特化型の骨太な楽曲がどんどん生まれていきます。

 

そんな中シングルで発売された、この曲。「よい朝を、いとしいひと」。

改めて聴くと、本当に変な曲。本人もよく言っていますが、今までのplentyどころかロックバンドの中でもこんな曲聴いたことないです。こんな曲できるの井上陽水ぐらいじゃないでしょうか。

 

ただ、当時聴いた時から僕を含め友達のplenty好きの間でも「今回のplentyの新曲ヤバない?」と話題にあがるぐらい好きな曲でした。

実際この曲から戻ってきたっていう初期のファンも少なくないんではないですかね。

 

 

ドラムがすげぇ

 

 

この曲の肝は何といってもドラム。神がついに本気を出したかと。当時の僕は喜んだよ。

こんなリズムの取りづらい曲に、まずドラムフレーズを付けるのすら困難なレベルなのに、キャッチーさが上回っちゃってる。ドラムの方が耳に残る。

 

これですよ。the cabsの後ろで給食をずっと食べてる子供みたいな顔でずっとドラム叩いてただけの事はある。

 

 

かと言って楽曲がキャッチーじゃないかというとそうではなくて、メロディーがちゃんとAメロからサビまで作りこまれています。

何ならこの曲、歌メロはもちろんイントロのギターも、ベースもピアノも全部がキャッチー。それぞれ拍の取り方も違うのに綺麗に噛みあっているんですよね。

個人的には邦楽の中でもかなり「器用な曲」として上位に入るんじゃないかと思うレベル。

 

あと、歌詞もこの辺りから変化していった気がしていて、この後に出たアルバム「いのちのかたち」以降の楽曲では、ほぼ暗い歌詞が歌われていないんですね。

 

これが数年前まで「怖くてぇ怖くてさぁぁぁぁぁ」と歌っていた人と同じ人なんですね。

人って変わるものなんですよ。

 

 

***

 

 

plentyは解散してしまいましたが、現在はボーカル江沼さんのソロ活動も始まっています。

バンド自身が曲の方向性を変えていったのと同じで、バンドという形が変わっても江沼さんの表現である事にはずっと変わりないはずなので、解散を嘆くよりも今は新しい活動に期待するのみでしょうね。

 

 

今回はこの辺で。次回は「と」から始まる名曲を紹介していきます。

 

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しりとり名曲紹介 No.8 [Telecastic fake show / 凛として時雨]

新年明けましておめでとうございます。

 

 

今年も決して背伸びをする事なく、1人でも見て下さる方がいる限り、更新していこうと思います。

 

 

 

2019年1発目のしりとり名曲紹介は、邦楽ロック史上最もクセのある曲といっても過言ではないあの曲。

 

久々に聴き直してみたら、本当に頭がおかしいと思いました。

 

 

概要

 

・邦楽オタクの僕が、人生で特に影響を受けた楽曲、音楽ファンなら絶対に聴くべき往年の名曲、時代と共に完全に忘れられつつある超・隠れた名曲を紹介するコーナーです。

・その名の通り紹介する楽曲の名前を、しりとりで繋いでいくというマゾ縛りとなっています。

・基本的にアーティストの被りは無し、「ん」で終わる曲は1つ前の文字を繋いで続行します。

(例)にんじゃりばんばん → 「ば」から始まる曲を次回紹介。

 

 

 

Telecastic fake show / 凛として時雨

 

 

 

 

2002年に埼玉で結成したスリーピースロックバンド。

2004年にピエール中野が加入して以降は、1度もメンバーチェンジを行わず現在も活動しています。

 

 

この楽曲は、2008年に自主レーベル「中野レコーズ」からリリースされ、メジャー1stアルバム「just a moment」に収録されました。

 

(筆者はこのリサーチをするまで、Telecastic fake showもメジャーからのリリースだと勘違いしていました。

この曲で凛として時雨の名前がドンと知名度を上げたので、まだインディーズだったとは驚き。)

 

 

凛として時雨といえば00’年代の邦楽ロックバンドの筆頭で、9mm parabellum bulletハヌマーン等と共に支持されてきたバンドの1つ。

前回の記事でも登場したワード「ロキノン系」というジャンルを語る上では欠かせないバンドの1つで、僕も当時から大好きで、べらぼうに聴き倒していました。

 

 

時雨を知っている方、もしくは好きな方は納得していただけると思うのですが、僕は時雨の良さを理路整然と皆様に説明できる気がしないので、ここからはIQを30ぐらいに下げて話したいと思います。

 

 

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演奏力がやべぇ

 

もうみんな知ってると思うけど、凛として時雨の演奏はマジでやべぇのです。

 

このやべぇには幾つか意味があって、単純にレベルの高さも勿論ありますが、実は更にやべぇポイントがあって、

 

どのパートも、中級者以上のレベルだと頑張ればコピーできる所。

 

勿論初心者から見れば「できる訳ねぇだろ!」と思うかもしれませんが、以外と曲構成さえ覚えてしまえば難しいレベルではないのです。

 

その証拠に、当時ニコニコ動画Youtubeでは凛として時雨の弾いてみた叩いてみた動画が鬼のようにあがっていて、当時のプレイヤー達の中では「時雨を弾けるか否かでプレイヤーのレベルが分かる」ぐらいの認識。

 

僕も中学か高校の時には、このTelecastic fake showのドラムを猛練習して、なんとか8割程度は叩けるようになりました。

 

 

凛として時雨は、この絶妙な難易度設定を作るのが異常にうまく、どれもある程度の器用さを求められながらも、海外ミュージシャンのような最初から無理ゲーみたいなテクニックを要さない範囲に留めています。

 

あと、

 

 

 

メロディーセンスがやべぇ

 

ここまで説明してきて、「あれ、そういえばこんなに演奏ひねくれていて声も癖ありすぎるし、大衆にウケる要素あんまり無くない。。??ここはどこ??ワタシはダレ??」状態になったのでもう一度聞きなおしてみたところ、とても大事な事を忘れていました。

 

 

このバンド、延いてはTK(ボーカルギター)の作曲センスはマジボコやべぇんです。

むしろそれが無ければ、このバンドがアニメタイアップなど多数起用されたり、Mステスーパーライブに出演することも恐らく無かったと思います。

 

 

やっぱりJ-POPリスナーはいつの時代も歌メロのキャッチーさ、切なさを求めていて、僕はそのアンテナが幼い頃からフル勃起状態だったので歌メロの重要性を日頃から是正し続けていますが、凛として時雨を初めて聴いた時も(このTelecastic fake showが初めて聴いた楽曲でした)、やっぱり声のクセは感じたものの、それ以上に歌いだしの「君の自由にもう飽きて」のキャッチーさに一瞬で惹かれる物がありました。

 

他の楽曲や、TKのソロ作品もどれをとっても歌メロやギターリフのキャッチーさが際立っていて、すごい。

 

個人的に時雨の楽曲だと「illusion is mine」という曲がまさにグッドメロディーの最高峰。知らない方は聴いてみてね。

 

 

正直バンドとして楽曲を作る上では、曲構成を複雑にしようと思えばどこまでも複雑にできちゃうわけで、それを突き詰めていくとマスロックとかDjentに派生していくと思うんですけど、なかなか多くのファンを掴むのが難しかったり、頭がハゲたりしがちなんですね。

そう考えると、凛として時雨が持つ複雑さとキャッチーさのバランス感覚は、日本のロック好きな若者の耳にジャストフィットちゃんだと思うんです。

 

このブレンドを編み出したTKこと北嶋徹は天才。鬼才。

ちなみに凛として時雨の作品の多くはTKが持つプライベートスタジオで録音しており、録音からミキシングにマスタリングまでしているそう。天才。

 

 

 

 

まあそれ以外のやべぇポイントは聴けば分かるし、恐らくここまで見てくださっている方は知ってると思うのでわざわざ語らないでおきます。

 

あ、レコーディングが1発録りなのもやべぇね。

 

 

***

 

 

今回はこの辺で!次回は「よ」から始まる名曲を紹介します。

 

 

 

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しりとり名曲紹介 No.7 [鉄風、鋭くなって / NUMBER GIRL]


うっひょー!今回はナンバーガールの記事を書きます。

 

どちらかというと今回は、ナンバーガールをあまり知らない、興味はあるけど聴きこんではいないぐらいの方に向けて書きました。

 

とはいえ本当に好きなバンドなので、それなりにギュッと詰め込みました。カロリー高めです。

 

 

 

 

概要

 

・邦楽オタクの僕が、人生で特に影響を受けた楽曲、音楽ファンなら絶対に聴くべき往年の名曲、時代と共に完全に忘れられつつある超・隠れた名曲を紹介するコーナーです。

・その名の通り紹介する楽曲の名前を、しりとりで繋いでいくというマゾ縛りとなっています。

・基本的にアーティストの被りは無し、「ん」で終わる曲は1つ前の文字を繋いで続行します。

(例)にんじゃりばんばん → 「ば」から始まる曲を次回紹介。

 

 

 

鉄風、鋭くなって / NUMBER GIRL

 

 

1995年に福岡で結成、2002年に解散したバンド、NUMBER GIRL

この楽曲は2000年にリリースされました。オリジナルアルバムには未収録の楽曲ですね。

 

まぁこのバンドは言わずもがな、伝説のバンドですよね。おそらく僕よりも好きな方も多いでしょう。

だから困ってます。ガチ勢には敵わない。

 

なので、せめてもの抵抗で透明少女じゃなくてこっちを紹介してみようと思います。

 

 

ナンバーガールは僕も中学の時から大好きなバンドで、ストレイテナーACIDMANなどの00年代前半のバンドを聴いていた時期に知ったバンドの一つでした。

リアルタイムで追いかけていた人たちが羨ましい。

 

 

ナンバーガールって、どうして皆大好きなの?

 

 

簡単な時系列で解説すると、90年代のロックバンドやライブハウスシーンで存在していた大きな二つの流れがあって、

1つは「Hi-STANDARD」「HUSKING BEE」等のメロコア系。

もう1つが「NUMBER GIRL」「SUPERCAR」などのオルタナ寄り系。

 

後者のバンドは後にROCKIN'ON JAPANという人気音楽雑誌で激プッシュされ、同時期にくるり中村一義らがこの雑誌で取り扱われたため、これらのアーティストはほぼ同じファン層がつくようになります。

 

これらのバンドを俗に「ロキノン系」と呼ぶようになります。

 

後のストレイテナーACIDMAN、もうちょっと後だと椿屋四重奏凛として時雨など、まあこの辺のギターロックはだいたいロキノン系です。

 

そして2010年に入り、SEKAI NO OWARIKANA-BOONなど、ポップス好きの若者層をも取り入れるロックが流行し、次第にロキノン系という言葉も絶滅していきましたとさ。エレカシエレカシ

 

 

本題に戻ります。

 

 

ナンバーガールがすごいと言われる大きな要因といえば、ボーカル向井秀徳の持つ独特の空気感と、それを忠実に守りつつ要所要所でぶっこわしてくる演奏隊の面々。

 

もともと福岡で別々に活動していて、一番うまかった人たちが集まって組んだバンドだけあって、当時の日本ではありえない演奏レベルだったそう。

 

サウンドも当時の邦楽の流れからすると、めちゃくちゃ肉体的で硬派な音作りが人気の理由でもあったんですね。

ドラムの音に関しては、もう突飛すぎて後発のバンドで真似した人がいないレベルのザックザクの音ですね。スネアだけで一瞬でナンバガと分かる音。

 

正直筆者も世代ではなくて、先にRADWIMPSとか聴いてしまったピーポーなので、このバンドのもたらした衝撃と同じものを浴びたわけではありません。

 

それでも伝わるこのバンドの凄さ、魅力といえば、もちろんフロントマン向井秀徳という妖怪ですよね。

 

 

何ギター持たずに仁王立ちしてんねん

 

 

このMVって、僕の記憶だとナンバーガールで初めてちゃんと演奏シーンがあるMVだったと思うんですけど、

 

明らかに普通の人間じゃないのがいますよね。奥の方に。

 

本当はめちゃくちゃ難しいアルペジオのバッキングを弾いているのに、それを一切放棄して無表情で歌うだけという。

これで撮影当日ギターを忘れてたとかいうオチだったら超面白いですよね。

 

秀徳のすごいところは、この曲のこのMVだけこういう演技をしてるんじゃなくて、全部コレ。

ライブのMCから歌い方から、普段の姿勢の良さから、もうこういう人間を生きているからすごい。嘘がない。

 

ナンバーガールの代表曲「NUM-AMI-DABUTZ」という曲のMVも、やっていることは一緒だし、何なら多分歌ってない。何もしてない。

なのにそれがカッコいい。自分で書いてて本気でこの人どうかしてると思っている。

 

漫画のキャラクターとかで、主人公のサイドにいる「クールで変わり者オーラ全開のキャラ」みたいなのっているじゃないですか。

僕は主人公よりもそういうキャラに惹かれる癖があって、それが今の僕の音楽の嗜好を形作っているところがあって、

向井秀徳という人間はまさにそのキャラに惹かれた人のうちの一人。

僕らのようなひねくれた中二病センスを持った人間にとってのヒーローのような存在であると思っています。

 

 

まとめると、ナンバーガールが何故評価されるのか、それは向井秀徳という人間のカリスマ性と、当時にはなかった「冷静さ」を前面に押し出したパフォーマンス。

そして、田淵ひさ子のおっぱい。

以上です。

 

 

今回はこの辺で。次回はまた「て」から始まる曲ですね。

 

次回はナンバーガールからも影響を受けた「あのバンド」の曲を紹介します。

 

 

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しりとり名曲紹介 No.6 [涙の成分について / セツナブルースター]

 

 前回のしりとり名曲紹介は長々と書きすぎて1日公開を遅らせてしまったので、今回はなるべくさっぱりと終わらせようと思います。

 

 

 

概要

 

・邦楽オタクの僕が、人生で特に影響を受けた楽曲、音楽ファンなら絶対に聴くべき往年の名曲、時代と共に完全に忘れられつつある超・隠れた名曲を紹介するコーナーです。

・その名の通り紹介する楽曲の名前を、しりとりで繋いでいくというマゾ縛りとなっています。

・基本的にアーティストの被りは無し、「ん」で終わる曲は1つ前の文字を繋いで続行します。

(例)にんじゃりばんばん → 「ば」から始まる曲を次回紹介。

 

 

 

 

涙の成分について / セツナブルースター

 

 

 

1998年結成、2002年にメジャーデビューしたスリーピースバンド、セツナブルースター

この曲は2004年にリリースされた楽曲で、このシングルが出た4年後に解散してしまったので、現時点での最後の作品になっています。

 

この曲に出会ったのは中学生の時だったと思うのですが、なんとなくセツナブルースターという名前の響きから、サクラメリーメンとかカラーボトルのような爽やかポップス寄りのバンドだと思って聴いたのを覚えています。

 

 

なに、現実はそう甘くはないぞよ。

 

と言わんばかりの、えげつなく切ない曲。

セツナは他の曲もほぼこんな感じのバラード曲が多いので、あんまり連続で何曲も聴くと死にます。

比喩じゃないです。

 

 

 

比喩です。

 

 

 

 

この絞り出すようなボーカルの声も、決して冴えてる訳じゃないビジュアルも、ちょっと低予算感のあるMVも相まって、これ以上ない切なさを醸し出していて、最初聴いた時は、正直あまり好きになれませんでした。

テレフォンズでお口直ししました。ごめんなさい。

 

しかしそれから何年後か、ふと思い出してこの曲を聴いてみたら、ものすごく良い。いいぞこれ。

なんというか、年を重ねて大人になるにつれて、少年だった頃を思い返した時の切なさとか懐かしさって増していくもので、

このサビの3部コーラスが入る瞬間に、何とも言えないノスタルジーを感じるような。

 

よく「死にたくなる」と形容されるあの感情。僕はあんまり好きな形容ではなくて、個人的には「戻りたくなる」感覚に近い気がしていて。

とにかくエモい。どエモいんですよ。

ドナドナに匹敵するんですよ。保育園でお迎えを待ってる時の気持ち。

 

 

ずっと幸せな時間しか過ごしていない人間なんて一人もいないわけで、誰もが何年かに一度本当に辛い時期とか大きな失敗があると思っていて、たまに寝る前に思い出して「ぼく寂しすぎると死んじゃうぴょん。。。」とベッドを抱きしめることってあるじゃないですか。

 

セツナの曲はそんな僕に剛速球のD#mをぶつけてくる。

 

ほんで多分半音下げチューニングなんだろうけどこのバンド、キーD#mもんすぉい多用してるんですよ。バンプオブチキンもびっくりするレベル。

 

 

 

そうは言っても、やっぱり暗いだけではいい音楽にはならないわけで。セツナの楽曲は本当に作りこまれているんですよね。

 

ギターベースドラムいずれかの楽器をやったことがある人なら聴いて分かると思いますが、どれも変わった弾き方していて、コピーするのめちゃくちゃ難しいんです。

特にギターに関しては、弾きながら歌えるレベルじゃないし、リズム隊もコーラスしながらクソ変なフレーズ持ってくるし、曲構成も一筋縄ではいかない聴いていて飽きない構成。

 

何気ないところに作曲センスがめちゃくちゃ光ってるバンドなんですねぇ。

 

 

 

 

 

セツナブルースターは2008年に解散、邦楽ロック好きの間では伝説のバンドと語られていましたが、今年再結成を果たしライブもやっています。

できることなら、また彼らが新しい楽曲を作ってくれることを願っています。

 

 

今回はこの辺で。次回は「て」から始まる名曲を紹介します。

 

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