諂諛

音楽好きによる音楽好きの為の雑記。

しりとり名曲紹介 No.7 [鉄風、鋭くなって / NUMBER GIRL]


うっひょー!今回はナンバーガールの記事を書きます。

 

どちらかというと今回は、ナンバーガールをあまり知らない、興味はあるけど聴きこんではいないぐらいの方に向けて書きました。

 

とはいえ本当に好きなバンドなので、それなりにギュッと詰め込みました。カロリー高めです。

 

 

 

 

概要

 

・邦楽オタクの僕が、人生で特に影響を受けた楽曲、音楽ファンなら絶対に聴くべき往年の名曲、時代と共に完全に忘れられつつある超・隠れた名曲を紹介するコーナーです。

・その名の通り紹介する楽曲の名前を、しりとりで繋いでいくというマゾ縛りとなっています。

・基本的にアーティストの被りは無し、「ん」で終わる曲は1つ前の文字を繋いで続行します。

(例)にんじゃりばんばん → 「ば」から始まる曲を次回紹介。

 

 

 

鉄風、鋭くなって / NUMBER GIRL

 

 

1995年に福岡で結成、2002年に解散したバンド、NUMBER GIRL

この楽曲は2000年にリリースされました。オリジナルアルバムには未収録の楽曲ですね。

 

まぁこのバンドは言わずもがな、伝説のバンドですよね。おそらく僕よりも好きな方も多いでしょう。

だから困ってます。ガチ勢には敵わない。

 

なので、せめてもの抵抗で透明少女じゃなくてこっちを紹介してみようと思います。

 

 

ナンバーガールは僕も中学の時から大好きなバンドで、ストレイテナーACIDMANなどの00年代前半のバンドを聴いていた時期に知ったバンドの一つでした。

リアルタイムで追いかけていた人たちが羨ましい。

 

 

ナンバーガールって、どうして皆大好きなの?

 

 

簡単な時系列で解説すると、90年代のロックバンドやライブハウスシーンで存在していた大きな二つの流れがあって、

1つは「Hi-STANDARD」「HUSKING BEE」等のメロコア系。

もう1つが「NUMBER GIRL」「SUPERCAR」などのオルタナ寄り系。

 

後者のバンドは後にROCKIN'ON JAPANという人気音楽雑誌で激プッシュされ、同時期にくるり中村一義らがこの雑誌で取り扱われたため、これらのアーティストはほぼ同じファン層がつくようになります。

 

これらのバンドを俗に「ロキノン系」と呼ぶようになります。

 

後のストレイテナーACIDMAN、もうちょっと後だと椿屋四重奏凛として時雨など、まあこの辺のギターロックはだいたいロキノン系です。

 

そして2010年に入り、SEKAI NO OWARIKANA-BOONなど、ポップス好きの若者層をも取り入れるロックが流行し、次第にロキノン系という言葉も絶滅していきましたとさ。エレカシエレカシ

 

 

本題に戻ります。

 

 

ナンバーガールがすごいと言われる大きな要因といえば、ボーカル向井秀徳の持つ独特の空気感と、それを忠実に守りつつ要所要所でぶっこわしてくる演奏隊の面々。

 

もともと福岡で別々に活動していて、一番うまかった人たちが集まって組んだバンドだけあって、当時の日本ではありえない演奏レベルだったそう。

 

サウンドも当時の邦楽の流れからすると、めちゃくちゃ肉体的で硬派な音作りが人気の理由でもあったんですね。

ドラムの音に関しては、もう突飛すぎて後発のバンドで真似した人がいないレベルのザックザクの音ですね。スネアだけで一瞬でナンバガと分かる音。

 

正直筆者も世代ではなくて、先にRADWIMPSとか聴いてしまったピーポーなので、このバンドのもたらした衝撃と同じものを浴びたわけではありません。

 

それでも伝わるこのバンドの凄さ、魅力といえば、もちろんフロントマン向井秀徳という妖怪ですよね。

 

 

何ギター持たずに仁王立ちしてんねん

 

 

このMVって、僕の記憶だとナンバーガールで初めてちゃんと演奏シーンがあるMVだったと思うんですけど、

 

明らかに普通の人間じゃないのがいますよね。奥の方に。

 

本当はめちゃくちゃ難しいアルペジオのバッキングを弾いているのに、それを一切放棄して無表情で歌うだけという。

これで撮影当日ギターを忘れてたとかいうオチだったら超面白いですよね。

 

秀徳のすごいところは、この曲のこのMVだけこういう演技をしてるんじゃなくて、全部コレ。

ライブのMCから歌い方から、普段の姿勢の良さから、もうこういう人間を生きているからすごい。嘘がない。

 

ナンバーガールの代表曲「NUM-AMI-DABUTZ」という曲のMVも、やっていることは一緒だし、何なら多分歌ってない。何もしてない。

なのにそれがカッコいい。自分で書いてて本気でこの人どうかしてると思っている。

 

漫画のキャラクターとかで、主人公のサイドにいる「クールで変わり者オーラ全開のキャラ」みたいなのっているじゃないですか。

僕は主人公よりもそういうキャラに惹かれる癖があって、それが今の僕の音楽の嗜好を形作っているところがあって、

向井秀徳という人間はまさにそのキャラに惹かれた人のうちの一人。

僕らのようなひねくれた中二病センスを持った人間にとってのヒーローのような存在であると思っています。

 

 

まとめると、ナンバーガールが何故評価されるのか、それは向井秀徳という人間のカリスマ性と、当時にはなかった「冷静さ」を前面に押し出したパフォーマンス。

そして、田淵ひさ子のおっぱい。

以上です。

 

 

今回はこの辺で。次回はまた「て」から始まる曲ですね。

 

次回はナンバーガールからも影響を受けた「あのバンド」の曲を紹介します。

 

 

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